ひだまり図書館ブログ

2015.02.07

(館長)今年こそは

「今年こそは」、とスタートを切ってひとつきが経とうとしていますが、図書館便りの「ひとこと」に目を向けていただいている読者の皆様いかがですか。
何かいいことがありましたか?

こもれび図書館で、一月の「ひとこと」を読んでいただいた方から、
「館長反応がありましたよ!」と声が上がり、うれしく思い、
「今年こそは」さらに読んでいただけるものをと思っています。

皆様も戦後70年の今年、日本人の誰しもが平和で豊かな世界・地球を願って、
年の幕開けを迎えられたと思いますが、現実はイスラム国で邦人人質事件が起こり、国内に衝撃が走っています。
私達にとっては、遠いところの事件ではありますが、人の命、「命あっての物種」からして、看過できないことです。

いま集英社新書判「心の力」妾尚中著を読んでいます。「心を強くして生きたい」と常日頃思ってはいますが、すぐ心が折れる私は、「今年こそは」と本の帯での紹介文「ミリオンセラー『悩む力』と長編小説『心』の著者が、夏目漱石が100年前に書き残した最大の問題作に挑む。・・・」の読破に挑んでいます。
著者は終章いまこそ「心の力」の冒頭で、「時代と心を切り離すことはできません。人の心は時代とともにあり、また時代は人の心を映しだしてもいます。時代は私たちの心を幸せにもし、不幸にもしますし、また私たちの心がどうあるかによって時代の空気も変わってきます。・・・」その通りだと思います。

私が現役教師の時、山鹿市出身の当時菊池養生園園長だった竹熊先生が講演時生徒に向かって、「『心』はどこにありますか、あるところを押さえてみてごらん」とおっしゃったことを思い出します。